それからもたまに藍人とお昼寝をする毎日。


「りーらっ!」


昼休み、教室で急に誰かに後ろから抱きつかれる。

振り返ると、ニヤニヤしながらこちらを見ている実麻。

「今日も眠り王子とお昼寝?」

「そうだけど……!あれは藍人がついて来たがるからっ……!」

「莉良は仕方なくってこと?」

「うっ……」

「……実麻、嬉しいことは素直に言ってもいいんだよ。少なくとも私には!」

実麻が自分の胸に手を当てながら、自信満々にそう言ってくれる。