短い返答を聞き、ユリウスは用意された馬に乗った。煌めく青い光を道しるべに、馬を走らせる。朝日に照り映えるサファイアは、小さくともまぶしい光を放っている。
 向かう先は、サファイアの導くところ。

 ――最愛のひとを、もう一度救うために。