――雨の日の、あとには。

そう、虹が見える。雨はけして悲しいものなんかじゃない。陽の光があれば、幸福の象徴である虹が現れる。だったら、私の陽光こそ、あなたなんだわ。
ユリウスの腕の中に包まれて、レインは微笑みながらそう思った。