しばらく会話をしてると、予鈴が鳴り響く。
「あ、やべ。じゃーな響子、夏秋」
「ばいばいもっちー」
「早く行きなよ」
邪険そうにシッシッとする響子ちゃんだけど、実はこの二人が仲良いのを私は知ってる。
一年の頃から響子ちゃんとは同じクラスだったけどその時から望月君は頻繁に響子ちゃんに会いに来てたし、聞くところによると幼なじみみたいだからね。
そしてもっちーの響子ちゃんに対しての反応……
あれは間違いなく、"恋"!!!
「響子ちゃん、恋バナとかあったらいつでも聞くからね…」
「急になに言ってんの柚」
もーキョトンとした顔も可愛いんだから!
響子ちゃんは気を許した相手に対してはわりと天然っぽい言動をするからなんかほっとけない雰囲気があるんだよね〜


