「あれ、意外と早かったな」
「あ、うん……まぁ私だけ抜けてきたんだけどね…」
「ふぅん」
適当にブラついていると、宣言通りUFOキャッチャーでえだまめ小僧を狙っている望月君。
もっちーって意外と健気なんだな〜、響子ちゃんのこと大好きなんだねぇ…
「なんで一人で抜けてきたんだよ?」
「んー、元宮君と響子ちゃんが仲良さそうだったからかなぁ……」
「へぇ、そんで?」
「…………うーん……」
そんで。
そんでって言われると、確かにだからなに?って感じだとは思う。
全く抜けてくる理由にならないからね。
「妬いちゃったんだろ、夏秋」
「え?」
「新参者と自分と仲の良い響子が仲良くしてんの見て嫉妬したんだろ?」
アームを動かしながら横目でチラリと私を見る。
なにも言い返せなかった。
「それとも、意外と元宮に言い寄られるのに気が良くなっちゃってたとか?」
「ひ、否定はできない…」
「あははっ!まぁ素直なのは良いことだな」
爽やかに笑いながらも、地味に悪戦苦闘しているみたいだった。
持ち上がりはするものの、途中で落下してしまい中々取れないみたいだ。
「……響子ちゃん、機嫌悪かったのかな」
「響子も意味もなく機嫌悪くなったりしねえよ、ガキだけどガキじゃないんだからさ」
なんてこと無いように言うけど、どこか私を責めてるようにも思える。
なんだか怒られてる気分になってしまい、姿勢を正す。
「ご、ごめん……」
「え?今謝るとこあったっけ?」
「いや、怒ってるのかなって……私が響子ちゃんを傷付けたかもしれないから…」
「夏秋がなんで響子を傷つけんだよ?」
「えっ、どう傷つけたかは分からないけど…」
「分かんねーのに謝んな…ってまた失敗したーー!!」
私が来てから何回かチャレンジしてるようだけど、また失敗してる。
操作しながらこんなに会話できるのもある意味器用だなーって思うよ…


