「放課後に三組に行きましょ。それで今度こそ藍沢を問い詰めるから」



響子ちゃんはまっすぐ私を見つめてそう言い放った。
私も響子ちゃんをまっすぐ見つめ返す。



「そうだね、放課後に藍沢さんに聞きに行こうかな…でも、響子ちゃんは先に帰ってていいよ。これは私の問題だから」


「………また1人でどうにかしようとしてるの?」


「私は響子ちゃんがいないと何にも出来ないわけじゃないよ。一人でどうにか出来ることは一人でしたいんだ」



思えば今までが頼ってばかりだったんだ。

望月君にも、その友達にも、響子ちゃんにも…
私は今まで散々助けられてきた。

だから、最後の最後は私が一人で藍沢さんと話したい。



「大丈夫、響子ちゃん。私を信じて欲しい」


「………分かった。でも、先に帰らない。図書室で待ってるから」



相変わらず心配性な響子ちゃんに苦笑する。

でも分かってくれたんだ、響子ちゃん。