「アンタはどーでもいいけどさぁ、多々良は私にちゃんと謝ってよ。なにビンタなんてかましてくれてんの？」



響子ちゃんの肩がピクリと揺れた。

響子ちゃんは少し気まずそうに視線を横に流すと、ふぅ…と息を吐いた。



「……分かったわよ。叩いてごめん。アンタが犯人だと思ったからついカッとなったの」


「へぇ、ちゃんと謝れるんだ？意外ー……これに懲りたらもう私に二度と関わらないでよねー」



「草野さんにはもう迷惑かけないけど……私は藍沢さんにはしっかり話聞くからね」



私の言葉を聞くと、一瞬草野さんはたじろいだが諦めたように目を伏せた。



「……好きにしたら？……でも、華を泣かせたら許さないから…」