火の日。
「おはようございます。」
アイルとアイカが起こしにきた。
「おはよう…。
アイル、アイカ…。」
「王女様、お着替えの方を…。」
「分かったわ。」
あたしは、アイカとクローゼットに行った。
「王女様、本日は、光の国の光成様とユカ様のご結婚式でございます。」
「え?
そうなの?!」
「はい。
ですので、朝食の後、国王様とドレスを買いに行く予定になっております。」
「分かったわ。
じゃあ、着替えやすいものにしましょ。」
「はい。」
「今日もワンピースで。」
「はい。
こちらの、さくらうさぎのワンピースはいかがでしょう?」
「可愛い!」
「半袖なので、これ1着で充分かと…。」
「そうね。
そうするわ。」
自室に戻ると、炎舞様も自室に戻っていた。
少しすると、炎舞様が来た。
「マリア!
朝ごはん食べに行こう!」
「はい。」
炎舞様とあたしは、アイルとアイカとショウタを連れて、食堂に行った。
今日の朝食は、サンドイッチだった。
朝食を食べ終えると、炎舞様が、馬車乗り場で待ってて。と言った。
待っていると、すぐに炎舞様が来た。
「今日、光成の結婚式だから、ドレス買いに行くよ?」
「はい。」
「セッド!」
「はっ!」
「シェリーまで!」
「かしこまりました。」
あたし達は、シェリーに向かった。
「ドレスと言ったら。ここ。」
「スウィートパル…?」
「そう。
ここなら、マリアが気に入るドレスがあると思うよ。
入ってみよ。」
「はい。」
中に入ると、色んなドレスが、所狭しと並べられていた。
「すごーい…。
ドレスだらけ…。」
「好きなのを選んで。
いくつでもいいよ。」
「分かりました。」
あたしは、沢山ある中から、イブニングドレスを選んだ。
「これとこれと…。」
あたしが選んでいたら、炎舞様が、全部買う?と聞いてきた。
あたしはビックリして、そんなにいるでしょうか?と聞いた。
「結婚式が、今日の入れて、あと4回はあるし、貴族との交流会もあるし…。」
「でも、全部は多すぎませんか?」
「じゃあ、この中から30着は決めて。」
「30着ですか?!」
「うん。
それくらい必要だから。」
「分かりました。」
あたしは、30着決めて買ってもらった。
「光成のとこは、貧富の差が酷いから、観光なんてできないだろうし、ギリギリに行く?」
「ユカと話したいので、ギリギリは…。」
「じゃあ、早めに行こうか。」
「はい。」
「光成のとこまで、キャロルで行くよ。」
「はい。」
「昼ご飯食べたら、出かけよう。」
「はい。」
昼食をお城で食べて、光の国に向かった。
「貧困生活者のとこは、高く飛ぶよ?」
「はい。」
光の国のお城の近くで、低く飛んでお城に入った。
「やっぱり、ここまで来ると、お祝いムードだね。
大勢の人が来てる。」
「そうですね。」
お城の中のドラゴン降り場で、キャロルから降りた。
キャロルには、光の国のお城の人がオヤツをくれた。
あたし達は、それぞれ、光成様とユカのとこに案内された。
ユカの控室に入ろうとしたら、ユカと光成様の口論の声が聞こえた。
「ユカ、入るよ?」
「マリア様…。
聞いてください!」
「ユカ…。
落ち着いて。
何があったの?」
「このドレスです!」
「ドレス…?
ユカにしては、珍しいデザインのドレスだけど…。」
「これ、わたしが選んだんじゃないんです。
光成様が、お城にあったものを持ってきたんです。」
「あー…。
それで、ユカにしては珍しいデザインなのね。」
「そうなんです。
わたし、こっちの方が良くて…。
光成様に言ったら、高い!と言われて…。
高いなら、火の国でドレスを買って欲しい!ってお願いしたんですけど、それもダメで…。
最後には、わがまま言うなら、式を取りやめるなんて言われて…。」
「式を取りやめる?
それは酷いわね。
光成様、時間はあります。
火の国で、ユカの気にいるドレスを買ってあげてください。」
「ダメだ!
贅沢になる。」
「火の国のドレスは安いですから。」
「ダメだ!」
「相変わらず、頭カチコチだね。
いいじゃん。
ドレスくらい。
買ってやれよ。」
「炎舞様!」
「マリア。
大丈夫?」
「はい。」
「光成。
マリアの言うとおり、火の国で買ってやればいいだろ!
安いんだから!」
「買うことが、贅沢なんだ!」
「なんでだよ!」
「そうですよ!」
炎舞様とユカが光成様と口論しているのを見て、あたしが静かに口を開いた。
「もういいです!
炎舞様、ケアサミン作ってお金を作ります。
だから、ユカのドレスを買わせてください。」
「マリア…。
いいよ。
ぼくが、お祝いとして買うから。
マリアがしなくていい。」
「炎舞様…。」
「ユカだっけ?
火の国に行こう。
ウェディングドレス買ってあげる。
マリアの友達だし。」
「炎舞!
勝手な事するな!」
「じゃあ、光成が買ってやればいいだろ?!
出来ないから、お祝いとして買ってやるって言ってんの!!」
「ユカ、行こう。
炎舞様が買ってくださるから。」
「でも…。」
「気に入ったドレスでしたいでしょ?」
「はい。」
「じゃあ、行こう。」
「はい。」
「炎舞様、お願いします。」
「分かった。
ユカ、ぼくのドラゴンに乗せていくよ。
マリアは、アメル呼んで。」
「分かりました。
ユカ、行こう。」
「はい。」
「…分かった!!
買ってやろう!!
この私が!!
炎舞の国に行くぞ!」
「初めからそう言えばいいのに…。」
「うるさいぞ、炎舞!」
光成様とユカは、火の国に行った。
ユカは、満面の笑みで帰ってきた。
ユカが選んだウェディングドレスは、ユカが選びそうなデザインだった。
「ユカ、会場見せて。」
「いいですよ。
こちらです。」
あたしは、ユカについて行った。
会場を見て、暗いと思ったので、ウェディングプランナーさんと話して、変えることにした。
ユカは大喜び。
「マリア様、ありがとうございます。」
「いいのよ。」
そこに、ヒロ達が来た。
「ユカ、ドレスいいじゃん。
ユカに似合ってる。」
「ホントですか?
マリア様と炎舞様のおかげで、買ってもらえたんです。」
「そうなの?
ユカちゃんに似合ってていいよ。」
「ありがとうございます。」
「ユカさん、素敵ですわ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、あたし達は、式場に行くわ。」
「分かりました。」
ユカと別れて、式場に入った。
「綺麗な式場ですわね。」
「ホントだわ。
ユカちゃん、素敵な式あげれそうで、羨ましいわ。」
「ミカは李衣様に頼めばしてくれるでしょ。
ワタシもこんな式あげたいけど、冷樹様が許してくれるか…。」
「みんな、頼んでみたらいいじゃん。
意外とOK出るかもよ?」
「そうしてみるわ。
そろそろ、ユカちゃんの登場ね。」
ユカの式は、滞りなく進み、披露宴になった。
光成様とユカが、会場に入ると、光成様は照明が変わっていることに驚いていた。
お料理は、わっち食の豪華な懐石料理だった。
お色直しに新婦が立ち上がり、一緒に退場する人に、あたしが選ばれた。
ユカのお色直しのドレスは、ブルーのAラインドレスだった。
歓談の時間にユカのとこに行った。
「ユカ、お色直しのドレスも買ってもらえたんだ?」
「はい。
光成様が、要るだろう。とおっしゃってくれて…。」
「よかったじゃん!
それに、そのドレスも似合ってるよ。」
「ありがとうございます。」
「貴族達と話した?」
「まだです。
多分これからかと…。」
そう言っているとこから、貴族達がユカに話しかけてきた。
お邪魔になりそうだったので、あたし達は退散して、自分の席に戻った。
自分の席に戻ったあたし達は、楽しく話をしていた。
「会場も素敵ですわね。」
「会場の照明を、ちょっと明るくしたの。」
「マリアさんがしたんですの?」
「うん。
ちょっとだけね。」
「そうだったんですのね。
良い会場に仕上がってますわ。
流石ですわ。」
「ありがとう。」
そこに、炎舞様が戻ってきた。
「マリアが、この会場明るくしたの?」
「はい。
少しだけですけど…。」
「そうなんだ。
光成が驚いていたよ。
明るくなってる!って。」
「そうなんですか?」
「うん。
ぼくの奥さんは、なんでもしちゃうんだから…。」
「ダメでした?」
「ううん。
良いんだよ。
光成も喜んでたし。」
「良かったです。
最高の式だと思ってくれれば…。」
「最高の式だよ。
新婦は自分の好きなドレス着れたんだし、会場も明るくなってるし、良いことだらけじゃん。」
「ありがとうございます。」
披露宴も終わり、お見送りの時がきた。
「炎舞様、マリア様、ありがとうございました。」
「ユカ、素敵よ。
幸せになってね。」
「はい。」
ユカは、1人ずつに挨拶して、見送りをしていた。
引き出物を持って、あたしと炎舞様は、キャロルに乗ってお城に帰った。
帰って、引き出物を開けると、鯛が1匹入っていた。
「これって、鯛だよね?」
「はい。
おめでたいので、入れてあるんだと思いますよ。」
「めでたかったら、鯛を入れるの?」
「はい。
あたし達の世界では、そう言うのがあるんです。
ほら、めでたい。に鯛が入ってるじゃないですか。
だから、入れたんだと思いますよ。」
「なるほど!
でも、ぼく達の時には、鯛入れなかったよ?」
「あたし達の時には、鯛でなく、鰹節入れておきました。」
「鰹節?!
それもめでたいの?」
「そうですよ。
あとは、ご存知の通りのものをお入れしました。」
「なるほど。
勉強になる。
鯛、いつ食べるの?」
「今日中なら大丈夫だと思いますよ。」
「じゃあ、今から食べよう。」
「分かりました。
アイル、食堂の調理場に、鯛を持って行って、骨取りしてもらって。」
「かしこまりました。」
「マリア、赤いご飯も入ってる!!」
「それも、おめでたいからです。
アイル、赤飯も持って行って。
ごま塩があったら、準備しておいて。」
「かしこまりました。」
食堂に行くと、鯛と赤飯が準備されていた。
あたしと炎舞様は、鯛と赤飯を食べながら、歓談していた。
明日は、魔法の練習して、そのあと、中央の国で会議だからね。」
「はい。」
「明日の会議は、長引くかも…。」
「そうなんですか?」
「うん。
退屈凌ぎに、お茶会でもしてて。
お菓子とか、準備してくれるから。」
「分かりました。
次からは、自分で作ったお菓子持っていきますね。」
「お菓子作れるの?!」
「作れますよ。」
「今度、ブラックチェリーパイ作ってよ。」
「いいですよ。」
「やったー!!
楽しみにしておくね。」
「はい。」
「材料は、買いに行けばいいし、作るのも、食堂のキッチン使えばいいし、楽しみだなぁ…。」
「ふふふ。
頑張って作りますね。」
「うん。」
「このお赤飯美味しい…。」
「お赤飯?」
「この赤いご飯です。」
「お赤飯って言うの?」
「はい。
赤飯とも言います。」
「へぇー…。
赤飯か…。
美味しいね。
これ、食堂でも作れるかな?」
「わっち料理が得意な人なら…。」
「そうなんだ。
普通に食べたいくらい美味しい。
鯛も骨なくて食べやすいし。」
「鯛の骨は取ってもらったんです。
骨があると食べにくいですし、喉に刺さったら大変なので…。」
「なるほど…。」
この後も、色んな話をした。
炎舞様と話していたら、ミカから電話が鳴った。
「炎舞様、水の国の王女から電話が…。」
「すぐに出なよ。」
「はい。」
あたしは、電話に出た。
「もしもし、ミカ?
どうしたの?」
「あ、マリアちゃん?
今いい?」
「うん。」
「実は…ユカちゃんが…。」
「ユカがどうかしたの?」
「私たちのこと様付けで呼んでたでしょ?
それに敬語だったでしょ?
それが、ヒロちゃんが言うには、様付けじゃないし、敬語じゃないって…。」
「え?」
「私も驚いてるんだけど、さん付けで敬語がないんだって。」
「そうなの?」
「うん。
ヤエちゃんが言うには、王女になって、気が大きくなったんじゃないか。って…。
ワガママも酷くなってるみたいで、光成様が頭抱えてるらしくて…。」
「そうなんだ…。
ワガママは困るね…。」
「そうなの!
なんでも、光成様に、火の国で服を買ってください!って言ってるらしいわ。」
「なるほど…。」
「マリアちゃんの国、服安いから…。」
「安くても、ちりつもよ?
それ、分かってるのかな?」
「多分、分かってない。」
「うーん…。
明日、話してみるわ。」
「そうね。
それがいいかも…。
じゃあ、おやすみ。
ごめんね、こんな時間に。」
「いいのよ。
また明日。
おやすみ。」
電話を切り、炎舞様にユカのことを話した。
「うーん…。
光の国は貧富の差がひどいから、王女が服を持ちすぎるのは危険な気がする。
妬まれたりしたら大変だし。
明日、ぼくは光成と話すから、マリアは友達と話してみて。」
「分かりました。」
そのあと、炎舞様とお風呂に入って、子作りをして眠った。
「おはようございます。」
アイルとアイカが起こしにきた。
「おはよう…。
アイル、アイカ…。」
「王女様、お着替えの方を…。」
「分かったわ。」
あたしは、アイカとクローゼットに行った。
「王女様、本日は、光の国の光成様とユカ様のご結婚式でございます。」
「え?
そうなの?!」
「はい。
ですので、朝食の後、国王様とドレスを買いに行く予定になっております。」
「分かったわ。
じゃあ、着替えやすいものにしましょ。」
「はい。」
「今日もワンピースで。」
「はい。
こちらの、さくらうさぎのワンピースはいかがでしょう?」
「可愛い!」
「半袖なので、これ1着で充分かと…。」
「そうね。
そうするわ。」
自室に戻ると、炎舞様も自室に戻っていた。
少しすると、炎舞様が来た。
「マリア!
朝ごはん食べに行こう!」
「はい。」
炎舞様とあたしは、アイルとアイカとショウタを連れて、食堂に行った。
今日の朝食は、サンドイッチだった。
朝食を食べ終えると、炎舞様が、馬車乗り場で待ってて。と言った。
待っていると、すぐに炎舞様が来た。
「今日、光成の結婚式だから、ドレス買いに行くよ?」
「はい。」
「セッド!」
「はっ!」
「シェリーまで!」
「かしこまりました。」
あたし達は、シェリーに向かった。
「ドレスと言ったら。ここ。」
「スウィートパル…?」
「そう。
ここなら、マリアが気に入るドレスがあると思うよ。
入ってみよ。」
「はい。」
中に入ると、色んなドレスが、所狭しと並べられていた。
「すごーい…。
ドレスだらけ…。」
「好きなのを選んで。
いくつでもいいよ。」
「分かりました。」
あたしは、沢山ある中から、イブニングドレスを選んだ。
「これとこれと…。」
あたしが選んでいたら、炎舞様が、全部買う?と聞いてきた。
あたしはビックリして、そんなにいるでしょうか?と聞いた。
「結婚式が、今日の入れて、あと4回はあるし、貴族との交流会もあるし…。」
「でも、全部は多すぎませんか?」
「じゃあ、この中から30着は決めて。」
「30着ですか?!」
「うん。
それくらい必要だから。」
「分かりました。」
あたしは、30着決めて買ってもらった。
「光成のとこは、貧富の差が酷いから、観光なんてできないだろうし、ギリギリに行く?」
「ユカと話したいので、ギリギリは…。」
「じゃあ、早めに行こうか。」
「はい。」
「光成のとこまで、キャロルで行くよ。」
「はい。」
「昼ご飯食べたら、出かけよう。」
「はい。」
昼食をお城で食べて、光の国に向かった。
「貧困生活者のとこは、高く飛ぶよ?」
「はい。」
光の国のお城の近くで、低く飛んでお城に入った。
「やっぱり、ここまで来ると、お祝いムードだね。
大勢の人が来てる。」
「そうですね。」
お城の中のドラゴン降り場で、キャロルから降りた。
キャロルには、光の国のお城の人がオヤツをくれた。
あたし達は、それぞれ、光成様とユカのとこに案内された。
ユカの控室に入ろうとしたら、ユカと光成様の口論の声が聞こえた。
「ユカ、入るよ?」
「マリア様…。
聞いてください!」
「ユカ…。
落ち着いて。
何があったの?」
「このドレスです!」
「ドレス…?
ユカにしては、珍しいデザインのドレスだけど…。」
「これ、わたしが選んだんじゃないんです。
光成様が、お城にあったものを持ってきたんです。」
「あー…。
それで、ユカにしては珍しいデザインなのね。」
「そうなんです。
わたし、こっちの方が良くて…。
光成様に言ったら、高い!と言われて…。
高いなら、火の国でドレスを買って欲しい!ってお願いしたんですけど、それもダメで…。
最後には、わがまま言うなら、式を取りやめるなんて言われて…。」
「式を取りやめる?
それは酷いわね。
光成様、時間はあります。
火の国で、ユカの気にいるドレスを買ってあげてください。」
「ダメだ!
贅沢になる。」
「火の国のドレスは安いですから。」
「ダメだ!」
「相変わらず、頭カチコチだね。
いいじゃん。
ドレスくらい。
買ってやれよ。」
「炎舞様!」
「マリア。
大丈夫?」
「はい。」
「光成。
マリアの言うとおり、火の国で買ってやればいいだろ!
安いんだから!」
「買うことが、贅沢なんだ!」
「なんでだよ!」
「そうですよ!」
炎舞様とユカが光成様と口論しているのを見て、あたしが静かに口を開いた。
「もういいです!
炎舞様、ケアサミン作ってお金を作ります。
だから、ユカのドレスを買わせてください。」
「マリア…。
いいよ。
ぼくが、お祝いとして買うから。
マリアがしなくていい。」
「炎舞様…。」
「ユカだっけ?
火の国に行こう。
ウェディングドレス買ってあげる。
マリアの友達だし。」
「炎舞!
勝手な事するな!」
「じゃあ、光成が買ってやればいいだろ?!
出来ないから、お祝いとして買ってやるって言ってんの!!」
「ユカ、行こう。
炎舞様が買ってくださるから。」
「でも…。」
「気に入ったドレスでしたいでしょ?」
「はい。」
「じゃあ、行こう。」
「はい。」
「炎舞様、お願いします。」
「分かった。
ユカ、ぼくのドラゴンに乗せていくよ。
マリアは、アメル呼んで。」
「分かりました。
ユカ、行こう。」
「はい。」
「…分かった!!
買ってやろう!!
この私が!!
炎舞の国に行くぞ!」
「初めからそう言えばいいのに…。」
「うるさいぞ、炎舞!」
光成様とユカは、火の国に行った。
ユカは、満面の笑みで帰ってきた。
ユカが選んだウェディングドレスは、ユカが選びそうなデザインだった。
「ユカ、会場見せて。」
「いいですよ。
こちらです。」
あたしは、ユカについて行った。
会場を見て、暗いと思ったので、ウェディングプランナーさんと話して、変えることにした。
ユカは大喜び。
「マリア様、ありがとうございます。」
「いいのよ。」
そこに、ヒロ達が来た。
「ユカ、ドレスいいじゃん。
ユカに似合ってる。」
「ホントですか?
マリア様と炎舞様のおかげで、買ってもらえたんです。」
「そうなの?
ユカちゃんに似合ってていいよ。」
「ありがとうございます。」
「ユカさん、素敵ですわ。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、あたし達は、式場に行くわ。」
「分かりました。」
ユカと別れて、式場に入った。
「綺麗な式場ですわね。」
「ホントだわ。
ユカちゃん、素敵な式あげれそうで、羨ましいわ。」
「ミカは李衣様に頼めばしてくれるでしょ。
ワタシもこんな式あげたいけど、冷樹様が許してくれるか…。」
「みんな、頼んでみたらいいじゃん。
意外とOK出るかもよ?」
「そうしてみるわ。
そろそろ、ユカちゃんの登場ね。」
ユカの式は、滞りなく進み、披露宴になった。
光成様とユカが、会場に入ると、光成様は照明が変わっていることに驚いていた。
お料理は、わっち食の豪華な懐石料理だった。
お色直しに新婦が立ち上がり、一緒に退場する人に、あたしが選ばれた。
ユカのお色直しのドレスは、ブルーのAラインドレスだった。
歓談の時間にユカのとこに行った。
「ユカ、お色直しのドレスも買ってもらえたんだ?」
「はい。
光成様が、要るだろう。とおっしゃってくれて…。」
「よかったじゃん!
それに、そのドレスも似合ってるよ。」
「ありがとうございます。」
「貴族達と話した?」
「まだです。
多分これからかと…。」
そう言っているとこから、貴族達がユカに話しかけてきた。
お邪魔になりそうだったので、あたし達は退散して、自分の席に戻った。
自分の席に戻ったあたし達は、楽しく話をしていた。
「会場も素敵ですわね。」
「会場の照明を、ちょっと明るくしたの。」
「マリアさんがしたんですの?」
「うん。
ちょっとだけね。」
「そうだったんですのね。
良い会場に仕上がってますわ。
流石ですわ。」
「ありがとう。」
そこに、炎舞様が戻ってきた。
「マリアが、この会場明るくしたの?」
「はい。
少しだけですけど…。」
「そうなんだ。
光成が驚いていたよ。
明るくなってる!って。」
「そうなんですか?」
「うん。
ぼくの奥さんは、なんでもしちゃうんだから…。」
「ダメでした?」
「ううん。
良いんだよ。
光成も喜んでたし。」
「良かったです。
最高の式だと思ってくれれば…。」
「最高の式だよ。
新婦は自分の好きなドレス着れたんだし、会場も明るくなってるし、良いことだらけじゃん。」
「ありがとうございます。」
披露宴も終わり、お見送りの時がきた。
「炎舞様、マリア様、ありがとうございました。」
「ユカ、素敵よ。
幸せになってね。」
「はい。」
ユカは、1人ずつに挨拶して、見送りをしていた。
引き出物を持って、あたしと炎舞様は、キャロルに乗ってお城に帰った。
帰って、引き出物を開けると、鯛が1匹入っていた。
「これって、鯛だよね?」
「はい。
おめでたいので、入れてあるんだと思いますよ。」
「めでたかったら、鯛を入れるの?」
「はい。
あたし達の世界では、そう言うのがあるんです。
ほら、めでたい。に鯛が入ってるじゃないですか。
だから、入れたんだと思いますよ。」
「なるほど!
でも、ぼく達の時には、鯛入れなかったよ?」
「あたし達の時には、鯛でなく、鰹節入れておきました。」
「鰹節?!
それもめでたいの?」
「そうですよ。
あとは、ご存知の通りのものをお入れしました。」
「なるほど。
勉強になる。
鯛、いつ食べるの?」
「今日中なら大丈夫だと思いますよ。」
「じゃあ、今から食べよう。」
「分かりました。
アイル、食堂の調理場に、鯛を持って行って、骨取りしてもらって。」
「かしこまりました。」
「マリア、赤いご飯も入ってる!!」
「それも、おめでたいからです。
アイル、赤飯も持って行って。
ごま塩があったら、準備しておいて。」
「かしこまりました。」
食堂に行くと、鯛と赤飯が準備されていた。
あたしと炎舞様は、鯛と赤飯を食べながら、歓談していた。
明日は、魔法の練習して、そのあと、中央の国で会議だからね。」
「はい。」
「明日の会議は、長引くかも…。」
「そうなんですか?」
「うん。
退屈凌ぎに、お茶会でもしてて。
お菓子とか、準備してくれるから。」
「分かりました。
次からは、自分で作ったお菓子持っていきますね。」
「お菓子作れるの?!」
「作れますよ。」
「今度、ブラックチェリーパイ作ってよ。」
「いいですよ。」
「やったー!!
楽しみにしておくね。」
「はい。」
「材料は、買いに行けばいいし、作るのも、食堂のキッチン使えばいいし、楽しみだなぁ…。」
「ふふふ。
頑張って作りますね。」
「うん。」
「このお赤飯美味しい…。」
「お赤飯?」
「この赤いご飯です。」
「お赤飯って言うの?」
「はい。
赤飯とも言います。」
「へぇー…。
赤飯か…。
美味しいね。
これ、食堂でも作れるかな?」
「わっち料理が得意な人なら…。」
「そうなんだ。
普通に食べたいくらい美味しい。
鯛も骨なくて食べやすいし。」
「鯛の骨は取ってもらったんです。
骨があると食べにくいですし、喉に刺さったら大変なので…。」
「なるほど…。」
この後も、色んな話をした。
炎舞様と話していたら、ミカから電話が鳴った。
「炎舞様、水の国の王女から電話が…。」
「すぐに出なよ。」
「はい。」
あたしは、電話に出た。
「もしもし、ミカ?
どうしたの?」
「あ、マリアちゃん?
今いい?」
「うん。」
「実は…ユカちゃんが…。」
「ユカがどうかしたの?」
「私たちのこと様付けで呼んでたでしょ?
それに敬語だったでしょ?
それが、ヒロちゃんが言うには、様付けじゃないし、敬語じゃないって…。」
「え?」
「私も驚いてるんだけど、さん付けで敬語がないんだって。」
「そうなの?」
「うん。
ヤエちゃんが言うには、王女になって、気が大きくなったんじゃないか。って…。
ワガママも酷くなってるみたいで、光成様が頭抱えてるらしくて…。」
「そうなんだ…。
ワガママは困るね…。」
「そうなの!
なんでも、光成様に、火の国で服を買ってください!って言ってるらしいわ。」
「なるほど…。」
「マリアちゃんの国、服安いから…。」
「安くても、ちりつもよ?
それ、分かってるのかな?」
「多分、分かってない。」
「うーん…。
明日、話してみるわ。」
「そうね。
それがいいかも…。
じゃあ、おやすみ。
ごめんね、こんな時間に。」
「いいのよ。
また明日。
おやすみ。」
電話を切り、炎舞様にユカのことを話した。
「うーん…。
光の国は貧富の差がひどいから、王女が服を持ちすぎるのは危険な気がする。
妬まれたりしたら大変だし。
明日、ぼくは光成と話すから、マリアは友達と話してみて。」
「分かりました。」
そのあと、炎舞様とお風呂に入って、子作りをして眠った。



