……あれ?なんか今日の悠雅、いつもの威勢がない……。

しかもなんかいつもと恰好違う……?



「悠雅って家帰っても制服のままで、しかもボタンいちばん上まで閉めるタイプの人間だったっけ?」

「は??今日はめんどくせーから着替えてないだけだし?ボタンに関しては閉めてようが開けてようが俺の勝手だろうが」

「ふーん……」



やっぱり変だ。

悠雅、絶対なんか隠してる。



「なっ、バカなにやって…」

「うわぁー悠雅やばぁ……」



悠雅に近寄り、無理やりボタンを外すと現れたのは……いわゆるキスマってやつ。

これ隠したかったのかー、そういうことかー。



「え?悠雅彼女いんの?」

「…………」

「あ、ちょっと晴兄と蒼に報告してくるねー」

「まってまって!いる!いますから!」



へー、彼女いるんだ、初耳……

それにしても悠雅の彼女は独占欲が強いらしい。他の人に見つかりやすい、首元にキスマつけるとか。



「悠雅、今度彼女さんに会わせてよー!」

「は?無理」