少し前からネットで調べていて、食べるのをすごく楽しみにしていたアイスだったのもあって、旅行前とは打って変わって私は既に沖縄に来てよかったと思っている。



「あ、やべ財布スーツケースに入れっぱなしだ!部屋に取りに行ってくる」

「俺もちょっと大学の友達から不在着信あったから折り返してくるね」



突然そう言って蒼と晴兄が席を外した。



「「…………」」



気まずいっっ!!

悠雅とは理科室の一件以来、一対一でまともに話すことがなかったから、二人きりになると緊張する。

なに話したらいいんだろう……話題に困る……っ!



「あのさ、真白……?」

「っえ、え?」



悠雅の方から話しかけてくるとは思っていなくて、腑抜けたような声が出た。



「この前のこと、俺ほんとに反省したんだ。真白が言ってくれなかったら自分のしてたことの最低さに気付いてなかったかもしれない。あの時俺と話してくれてありがとう」



…………え。

悠雅って私が思ってるよりいいやつ?