凛華が晴兄に恋してるという事実を知って驚いた後。凛華が行きたいらしいので私たちは本屋に寄った。

私は普段本なんか読まないけど、晴兄が読んでいた本はわかる。

もはや運命なのか、凛華が手に取る本の8割は晴兄が読んだ本だった。趣味が合う人と付き合えるのってめちゃくちゃ幸せだと思う……!



「……っ!真白ちゃん!」

「ん?どしたの凛華……って!なんで!?」



そこにはなぜか晴兄がいた。

晴兄もこのショッピングモールに来るのに私におつかいを頼んだってことは、本屋巡りの日なのかな?それにしてもタイミングがいいのか悪いのか……。



「あれ……もしかして真白?」



げっ、見つかった……!

私は仕方なく晴兄のところまで出て行った。もちろん凛華を連れて。



「一緒にいるのは……授業参観の日の子だ!真白の友達だったんだね」

「あっ、えっ私のこと覚えて……!?」

「もちろん。覚えてるよ」



やっぱり凛華が晴兄のこと好きになったのは授業参観のときだったか!