「いやいや、いっぱいあるじゃん!まずはおいしいもの食べて、ショッピングもしよう!星空の下ビーチを散歩ってのもいいだろうし、海はマストだね!もちろんしろは新しい水着で!」

「……蒼には聞いてないんですけど。話聞いてよ……」



しゃしゃり出てきた蒼に悪態をついておく。

今度はちゃんと晴兄が、苦笑交じりに答えてくれた。



「俺も散歩したいなー、夜風にあたりながら歩いたり読書する至福の時間が欲しいよ……」

「晴兄も大変なんだね……」



晴兄は大学の講義やレポート作成もあるのに私たちの面倒もみて、家事も全部やってくれてる。ほんとに感謝してもしきれない!

……だから私は晴兄の言うことだけはちゃんと聞く。



「あ、そうだ真白、明日友達と買い物行くんだっけ?」

「ん?そうだけどなんで?」

「いや、俺のおつかい頼みたいなって……」



おつかい?何を頼みたいんだろ?

晴兄は私におつかいを頼みたいほど忙しいのかもしれない……。