「夏休みだーー!!!」
今日は夏休み前最後の登校日。翌日から始まる長期休暇に、だれもが胸を躍らせていた頃。
私、真白はすごく憂鬱だった。
「真白ちゃんなんか元気ない?どしたの?」
「私の家……毎年夏休みは家族で旅行に行くんだよね……」
「え!めっちゃいいじゃん!」
その日の部活でも凛華に心配されるくらいに私は落ち込んでいた。
去年は私が、その前の年は悠雅と晴兄が受験生だったため旅行に行かなかったけど、今年は行かなきゃいけない。
しかもここ数年の兄たちは非常にめんどくさい。
「行きたくないー、凛華、夏休み遊ぼうねぇ……」
「うん!もちろん!」
そして夏休み初日。
いきなりホテルの予約をしだした蒼、沖縄行きのチケットを探し始めた晴兄、準備万端でもう出発できそうな悠雅。
……行く気満々すぎるよ。
私は旅行があることでこんなに悩んでるのに、そんなこと知ったこっちゃない三人組は楽しそうに予定を調整している。
「ねぇ晴兄、沖縄行って何するの?特にすることなくない?」
今日は夏休み前最後の登校日。翌日から始まる長期休暇に、だれもが胸を躍らせていた頃。
私、真白はすごく憂鬱だった。
「真白ちゃんなんか元気ない?どしたの?」
「私の家……毎年夏休みは家族で旅行に行くんだよね……」
「え!めっちゃいいじゃん!」
その日の部活でも凛華に心配されるくらいに私は落ち込んでいた。
去年は私が、その前の年は悠雅と晴兄が受験生だったため旅行に行かなかったけど、今年は行かなきゃいけない。
しかもここ数年の兄たちは非常にめんどくさい。
「行きたくないー、凛華、夏休み遊ぼうねぇ……」
「うん!もちろん!」
そして夏休み初日。
いきなりホテルの予約をしだした蒼、沖縄行きのチケットを探し始めた晴兄、準備万端でもう出発できそうな悠雅。
……行く気満々すぎるよ。
私は旅行があることでこんなに悩んでるのに、そんなこと知ったこっちゃない三人組は楽しそうに予定を調整している。
「ねぇ晴兄、沖縄行って何するの?特にすることなくない?」