それからも私と悠雅の関係は変わらず、少し気まずいまま3ヶ月が経った。

テストも終わり、夏休みが近づいてきた高校生たちに待ち受けていたのは、“授業参観”だった。



「いまどき授業参観とかやる!?私たちもう高校生だし、時期的にもおかしいよ!」

「だよねぇ、私の家は誰も来ないだろうから大丈夫だけど、他の人の親に見られるのって落ち着かないな……」

「えっ、凛華の親来ないの!?いいなー!!」



私の家からは兄が約二名来るからなぁ。

明るい会社員と優しい大学生。うらやましいと言われたこともあったけど、私からしたら正直授業参観だろうが文化祭だろうが来ないでほしい。

あ、でももしかしたら悠雅のクラスに行ってくれるかも……!?

ーーーと思ってその日の夜きいてみたところ。



「「もちろん真白を(しろを)見に行くよ!」」



って超笑顔で返されましたとさ。めでたくなし、めでたくなし。

ちなみに悠雅が



「俺も真白の授業参観したい」



ってぼそっと言ってたのは無視しておいた。