「……え、いや、私そこまではしないし、されないからー!!」



自分でも驚いた。バスケの大会並みの速さで走ったかもしれない。

つい悠雅を置いたまま理科室飛び出してきちゃったけど、大丈夫だったかな……?

……それにしても驚いた。悠雅があんなことしてたのに私が関係してたなんて。昔からっていつから?

考えれば考えるほどわからなくて、その後の授業内容はなに一つ頭に入ってこなかった。



「真白ちゃん、結局どうだったの?お兄さんとの話し合い」

「ものすごい急展開になった……」

「え、なになに、きかせてー!」



事情を説明すると、さすがの凛華も言葉を失ってしまい、そのまま二人して黙って帰った。

悠雅は結局、なにがしたかったんだろ。私にも責任あるのかな?そもそも悠雅が私のこと好きってまだ納得してないし……。

気付くと悠雅のことばかり考えてしまっていた。