「んん……」



あー、だめだ。酔いつぶれてるよこれは。

そう思った瞬間、なぜか晴兄が私に覆いかぶさってきた。



「えっ、晴兄!どしたのだいじょぶ……うわっごめん!」



予想はしていたけど、やはり私が晴兄のことを支えきれるはずがなく、そのまま二人とも倒れてしまった。頭を打たなかったのは強運だったかもしれない。

この振動で晴兄は気が付いたらしく、ゆっくりと目を開けた。

……こう見るとやっぱ、晴兄ビジュ強いな。



「ま……しろ……?」

「そうだよ晴兄、私!さてはたくさん飲まされたな?」

「…………好き」



……え??聞き間違いかな?晴兄が私を好きって……。

私が混乱していると、あろうことか晴兄は私にキスしてきた。



「!!?はるに……んっ」

「かわい……もっとちょーだい?」

「は、なに言って……ふぁっ!?」



……やばい。舌入ってきた。

おそらく悪酔いしている晴兄の暴走は止まらない。助けて……。