【叔父様ノ覚エ書】~叔父様の書物をこっそりと読みましたら、叔父様が殺されたらしいとわかりました。お可哀想な叔父様。待っていてくださいね。美咲がきっと助けて差し上げます…~





 耳に蝉の鳴き声が遠いどこからか聞こえて来る。

 なんて憎らしいのかしら。

 傍で鳴いていたら叩き落してしまうのに、とばかりに美咲は日差しの向こうを睨んだ。

 その姿はなんともお嬢様っぽのようで可愛らしい。

 それなりに自負がある。美咲は美少女だ。