ていうわけで理事長には新さんとの契約内容、そして私が上条財閥の当主であることすべて話した
これから先の生活不安でしかない
「あ、それと私のメイドを3人、私の寮につかせたいのですがよろしいでしょうか」
「それは構わないよ、しかし仮にも君はこの学園の生徒だ、目に付く行いがあったらそれなりの処分があることは覚えておいてくれ」
「はい、そのことはわかっておおります。」
「では早速だけど私の息子のこの学園を案内させよう。今呼ぶから少し待っていておくれ。」
そう言って理事長は校内放送で鳳凰志貴という人を呼び出した。
「私の息子はね、とても優秀だから授業を受けなくていいという特別な権利があるのだよ。君もSecret Jewelryになるのだから授業は受けなくても大丈夫だ。だから今日は息子にこの学園のことを案内させてやってくれ。」
「Secret Jewelryは授業を受けなくても大丈夫なのですか?」
「ああ、この学園の生徒会(仮)学園を守る組織であるFACE CARDの幹部のメンバーは授業を受けなくてもいいという特権がある。しかし成績は常にトップ6の中に入っていないとすぐにメンバーから外されるけどね」
この制度は私にとっては都合がいい、授業を受けなくてもいいのだ。
苦手な人間づきあいをしなくていいということ、
「わかりました。しかし、今日は出席したほうがよろしいですよね。」
「ああ、そうしてくれ。」
なんて話していると人が近づいてくる気配がした。
とっさに後ろを振り返ると理事長室のドアが開かれるところだった。
私は人の気配を感じ取ることが得意だ。しかし、今の気配はこんなに近くに来ないと感じ取れなかった。

