「おっと転校生とは君かね?あれ、新からは上条玲と聞いているんだが」
あーあ、新さん早速私の名前言っちゃってるよ。
「えぇっと新たさんからは私のことどこまで聞いているんですか?」
「ああ、上条財閥のことかい?」
嘘でしょ新たさん、私のこと勝手に話しちゃったの!?
「新たさんそのことについてどこまで詳しく話していましたか…?」
「えええっまさか本当に上条財閥のところのご令嬢さんだったのかい?」
んんん?どういうこと?新たさん私のこと全部話しちゃったんじゃないの!?てか私のことご令嬢とか言っちゃてるし、、、
「新さんから私のこと聞いたのではないのですか?」
「い、いやいや、上条玲という本名だけ聞いていたけど君が名前を偽っていたものだから少し興味本位でからかってみただけなのだけど、、、まさか本当に上条財閥のご令嬢だったとは」
これ、自分で墓穴ほっちゃったやつだ。
もっと新たさんのこと信用しておけばよかった。
「このことはどうかご内密で…」
「あ、ああ、わかった、まさか上条財閥のご令嬢が私の学園に転入してくるなんて、、、期待しているよ」
この人完全に私のこと上条財閥のご令嬢だと勘違いしているよ。
もう私が上条財閥の人間だとバレた以上私が当主だということはバレても問題ない。
この際もう契約のこともすべて話してしまおうかな
理事長が味方についてくれると私もこの学園での生活が少しでも楽になるだろう。

