「俺、モモのことマジで好き。それがわかったから、本気で欲しくなった。モモの心も体も、全部が欲しい」
「っ!」
「大事にしたいって気持ちもあるから、モモが本気で嫌なら止める。……モモ――萌々香は、俺のことどう思ってる?」
そう問い掛けてきた陽は、危険さをはらんだ妖しい笑みを消し、嫌われるのを怖がるような子犬みたいな目をしてた。
ズルイ……。
そんな顔されちゃ、拒めないよ。
……それに。
「私も陽が好きだよ。かわいい陽も好きだし、危険な陽は怖いけど……どこか惹かれちゃう」
陽への感情がなんなのかなんて、最初から答えは決まってたんだと思う。
怖いと思った危険な陽のことも、受け入れてしまっていた時点でもう沼にハマっちゃってたんだ。きっと。
「だから……いいよ? 私も、陽が欲しい」
恥ずかしい気持ちを何とか抑え込んで、笑顔で見上げる。
でも陽は私をジッと見たまま固まってしまったから、抑え込んでいた羞恥が湧き出してきた。
「……そんなに見ないでよ」
両手で顔を隠して文句を口にすると、「かわいすぎ」と言葉が降ってくる。
指の隙間から覗いてみたら、陽は片手で口を覆っていた。
頬がほんのり染まってて、耳が赤い。
照れてる陽は、やっぱりかわいかった。
「っ!」
「大事にしたいって気持ちもあるから、モモが本気で嫌なら止める。……モモ――萌々香は、俺のことどう思ってる?」
そう問い掛けてきた陽は、危険さをはらんだ妖しい笑みを消し、嫌われるのを怖がるような子犬みたいな目をしてた。
ズルイ……。
そんな顔されちゃ、拒めないよ。
……それに。
「私も陽が好きだよ。かわいい陽も好きだし、危険な陽は怖いけど……どこか惹かれちゃう」
陽への感情がなんなのかなんて、最初から答えは決まってたんだと思う。
怖いと思った危険な陽のことも、受け入れてしまっていた時点でもう沼にハマっちゃってたんだ。きっと。
「だから……いいよ? 私も、陽が欲しい」
恥ずかしい気持ちを何とか抑え込んで、笑顔で見上げる。
でも陽は私をジッと見たまま固まってしまったから、抑え込んでいた羞恥が湧き出してきた。
「……そんなに見ないでよ」
両手で顔を隠して文句を口にすると、「かわいすぎ」と言葉が降ってくる。
指の隙間から覗いてみたら、陽は片手で口を覆っていた。
頬がほんのり染まってて、耳が赤い。
照れてる陽は、やっぱりかわいかった。



