「はぁ……ホント、良い匂い……」
私の首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐ陽。
恥ずかしい。
でも、暴れる熱はそんな恥じらいも溶かして蒸発させてしまっているかのよう。
どんどん熱くなる体をなんとかして欲しくて、私はもう何も考えず陽にすがった。
「陽っ……はるぅ」
「もっと嗅がせろよ。そうすれば、きっと……」
何かを言いかけた陽の声は、完全に熱に浮かされ始めた私の耳には届かなかった。
ただ、名前を呼ぶ声だけが耳に届く。
「モモ……萌々香」
「んっ……はるぅ……」
私の名前をちゃんと呼ぶ陽に、また熱のせいとは違う理由でドクリと鼓動が鳴る。
頬に、目尻に、耳たぶに。
そして首筋にキスを落としてくれる陽。
どんな理由であっても私を求めてくれているのだと分かって、どうしてか嬉しいという感情が沸く。
だから私は、陽のむせかえるような薔薇の香りに身を任せた。
私の首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐ陽。
恥ずかしい。
でも、暴れる熱はそんな恥じらいも溶かして蒸発させてしまっているかのよう。
どんどん熱くなる体をなんとかして欲しくて、私はもう何も考えず陽にすがった。
「陽っ……はるぅ」
「もっと嗅がせろよ。そうすれば、きっと……」
何かを言いかけた陽の声は、完全に熱に浮かされ始めた私の耳には届かなかった。
ただ、名前を呼ぶ声だけが耳に届く。
「モモ……萌々香」
「んっ……はるぅ……」
私の名前をちゃんと呼ぶ陽に、また熱のせいとは違う理由でドクリと鼓動が鳴る。
頬に、目尻に、耳たぶに。
そして首筋にキスを落としてくれる陽。
どんな理由であっても私を求めてくれているのだと分かって、どうしてか嬉しいという感情が沸く。
だから私は、陽のむせかえるような薔薇の香りに身を任せた。



