あとは啼勾会の連中の目を盗んで、Sを南香薔薇に使えばいい。
でも、直前に父さんは笙の父さんと一緒に事故に遭って死んでしまったんだ。
甲野がSの存在に気づいて父さんたちを事故に見せかけて殺したのかとも思ったけど、事故は強風で老朽化していた看板が飛んできたからだ。
本当に偶然だろう。
甲野にとっても南香薔薇の研究を進められる父さんたちは無くてはならない人材だから、Sの存在を知られていたとしても殺すまではしなかっただろうし。
だから父さんたちが死んで甲野も焦ったんだろう。
南香薔薇の研究を進められるように、慌てて父さんたちの研究資料をかき集めた。
多分、そのときに知られてしまったんだ……Sの存在を。
そしてあの日、父さんから預けられていたSをなんとか南香薔薇に使えないかと立ち入り禁止区域に入った俺は、甲野の手下たちに追われた。
研究施設にたどり着いたまでは良かったけど、中学生がうろつくのは目立つ。
一応隠れながら向かったけど、途中で何故か甲野と一緒にいた笙に見つかってしまった。
『あいつです。陽がSを持ってる』
そう俺を指さした笙。
ショックだった。
お互い父さんたちに連れられてよく研究所に来ていた言わば幼なじみ。
それなりに気心も知れていて、仲も良い方だと思う。
それが裏切られた気分だった。
でも、直前に父さんは笙の父さんと一緒に事故に遭って死んでしまったんだ。
甲野がSの存在に気づいて父さんたちを事故に見せかけて殺したのかとも思ったけど、事故は強風で老朽化していた看板が飛んできたからだ。
本当に偶然だろう。
甲野にとっても南香薔薇の研究を進められる父さんたちは無くてはならない人材だから、Sの存在を知られていたとしても殺すまではしなかっただろうし。
だから父さんたちが死んで甲野も焦ったんだろう。
南香薔薇の研究を進められるように、慌てて父さんたちの研究資料をかき集めた。
多分、そのときに知られてしまったんだ……Sの存在を。
そしてあの日、父さんから預けられていたSをなんとか南香薔薇に使えないかと立ち入り禁止区域に入った俺は、甲野の手下たちに追われた。
研究施設にたどり着いたまでは良かったけど、中学生がうろつくのは目立つ。
一応隠れながら向かったけど、途中で何故か甲野と一緒にいた笙に見つかってしまった。
『あいつです。陽がSを持ってる』
そう俺を指さした笙。
ショックだった。
お互い父さんたちに連れられてよく研究所に来ていた言わば幼なじみ。
それなりに気心も知れていて、仲も良い方だと思う。
それが裏切られた気分だった。



