そうだ。
そうしてみよう。
瑠美は最後の力を振り絞って立ち上がる。
フミキリ前に立っている大神様に近づいていこうとした、そのときだった。
ローファーの下で何かを踏みつけた感触があって立ち止まった。
草むらの中には投げ捨てられたゴミが沢山あるから、きっとそれだろうと思った。
けれど気になって確認してみると、そこには土にまみれた細長いなにかがあったのだ。
「え……?」
瑠美は一瞬頭の中が真っ白になったが、すぐにその場にしゃがみこんでいた。
こんなところにあるはずがない。
見つかるはずがないと諦めたものが、そこにあったのだ。
細くて長い、指。
10年も昔のもののはずなのに骨にはなっていなくて、綺麗な状態が保たれている。
瑠美は唖然としながらそれを指先でつまみ上げた。
指についた土を落とすと、爪までつややかなことがわかる。
「あった……」
思わず声を漏らす。
そうしてみよう。
瑠美は最後の力を振り絞って立ち上がる。
フミキリ前に立っている大神様に近づいていこうとした、そのときだった。
ローファーの下で何かを踏みつけた感触があって立ち止まった。
草むらの中には投げ捨てられたゴミが沢山あるから、きっとそれだろうと思った。
けれど気になって確認してみると、そこには土にまみれた細長いなにかがあったのだ。
「え……?」
瑠美は一瞬頭の中が真っ白になったが、すぐにその場にしゃがみこんでいた。
こんなところにあるはずがない。
見つかるはずがないと諦めたものが、そこにあったのだ。
細くて長い、指。
10年も昔のもののはずなのに骨にはなっていなくて、綺麗な状態が保たれている。
瑠美は唖然としながらそれを指先でつまみ上げた。
指についた土を落とすと、爪までつややかなことがわかる。
「あった……」
思わず声を漏らす。



