おばけなワタシとキラキラのきみ

夏休みがあと三日で終わろうとしている。

わたしは落ちつかない心臓といっしょに、閲覧室で頭になにも入ってこない読書をしていた。

「なんか今日、変じゃない?」
先輩に話しかけられる。

今日、タイミングを見て先輩にも言うんだってずっと考えてた。

「あ、あの」
わたしの声をさえぎるように〝ピンポーン〟と校内放送の音が鳴る。
『三年、青沢宙さん。至急サッカー部の部室まで来てください』

「あ! やべ。今日顧問に呼ばれてるんだった。俺いくわ」
「あ、はい。さようなら」

まあ、あせらなくてもいいか。
そう思いながら、「ふぅっ」と息をはいた。

自分でもまだ信じられない。

うれしくってつい口元がゆるむ。
家までの帰り道、足元がふわふわしてる感じがして、スキップでもしてしまいそう。

だって、あのコンテストで……


「あ! 帰ってきた〜空〜!」

わたしの浮かれた気持ちを一気におとす声。