「エイリル。それで、今日はどうしたの?」


数日後、私はリベスと真剣な顔で向き合っていた。


願えば、「雨が降り」、「蕾が花へ成長する」。

しかし、何故か叶う時と叶わない時がある。


今、私の聖女の力を知る者は、女神とリエナ様だけだ。

しかし、この状況でリエナ様にもう一度会うのは危険すぎる。

そして、リベスは私に何かを隠していることは薄々気づいていた。

それが私の聖女の力に関するものかは分からない。

それでも、今はどんなヒントでも知りたかった。


「リベス、もう一度聞きますわ。一体貴方は何を知っているのですか?」

「もし、私の聖女の力を知っているのならどうか教えて欲しいのです。もう、私は立ち止まったままは嫌なのです」


私の真剣な表情をリベスはしばらくじっと見つめていた。

そして、深く息を吐いた後、私と目を合わせる。