断罪された公爵令嬢は自分が聖女だと気づき、甘い溺愛の中でもう一度人生をやり直す

「でも、俺は優しさだけじゃ貴族はやっていけないと思うよ?俺みたいな態度のやつがいたら一応多少の罰は与えないと」

その言い方はまるで、小さな子をしかる様だった。

「それにしても、この作物どうするの?エイリルの領地でしょ?」

お父様もグレン殿下も、今はこの水不足を解消するために一生懸命動いている。

しかし、私にはお父様の手伝いは出来ても、政策を一から作り出すことなど出来ない。

「私に出来ることは何なのでしょうか・・・・?」

「知らないけど」

「え・・・・?」

「だって俺はエイリルの持っている考えも要領も知らない。今、エイリルに出来ることはまず自分の立場をよく知ることじゃない?」

「私の立場・・・・?」

「国は優しさだけじゃどうにも出来ない。回っていかない。だから、まずは自分の実力を知って出来る範囲を考えることだ。今の君は、「何も出来ない」と分かっている人間よりも下だ。だって、自分の出来る範囲を知らないのだから」

リベスの言葉はあまりにも正しかった。