私の言葉にグレン殿下が少しだけからかうように微笑む。
「なんだ。私だけが特別なのかと思った」
「っ!」
「嘘だよ。長期戦は覚悟の上だからね」
アクセサリー店を出た私達はグレン殿下をお気に入りの場所へ連れて行くため、近くに停めてある馬車に向かう。
「エイリル様?」
ヒュッと喉が鳴ったのが、自分で分かった。
聞き間違えるはずなどない。
この可憐な声は、聖女リエナ様の声だ。
リエナ様の方を振り返ろうとする私の視界に、グレン殿下が映る。
グレン殿下の言葉が頭をよぎった。
「私はこれから先も聖女リエナと言葉を交わすつもりはない。何故なら聖女リエナが人を言葉で操っている場合、王族である弟についで私まで操られては困るからね」
私はグレン殿下をぐっと引き寄せ、耳元に口を寄せる。
「彼女が聖女リエナ様です。今すぐどこかへ離れて下さい」
私の言葉を聞いたグレン殿下が聖女リエナの方へ一瞬だけ視線を向ける。
彼女の周りには、彼女を囲う騎士のように彼女に心酔する貴族子息や貴族令嬢がいる。
「なんだ。私だけが特別なのかと思った」
「っ!」
「嘘だよ。長期戦は覚悟の上だからね」
アクセサリー店を出た私達はグレン殿下をお気に入りの場所へ連れて行くため、近くに停めてある馬車に向かう。
「エイリル様?」
ヒュッと喉が鳴ったのが、自分で分かった。
聞き間違えるはずなどない。
この可憐な声は、聖女リエナ様の声だ。
リエナ様の方を振り返ろうとする私の視界に、グレン殿下が映る。
グレン殿下の言葉が頭をよぎった。
「私はこれから先も聖女リエナと言葉を交わすつもりはない。何故なら聖女リエナが人を言葉で操っている場合、王族である弟についで私まで操られては困るからね」
私はグレン殿下をぐっと引き寄せ、耳元に口を寄せる。
「彼女が聖女リエナ様です。今すぐどこかへ離れて下さい」
私の言葉を聞いたグレン殿下が聖女リエナの方へ一瞬だけ視線を向ける。
彼女の周りには、彼女を囲う騎士のように彼女に心酔する貴族子息や貴族令嬢がいる。



