「それは、とても【つまらない】提案、ね?」




「リエナ様は、聖女の力を要らないと仰いましたわ。それに、私も要らない」





「何故?貴方の聖女の力があれば、もっと国をよく出来るわよ?」




「それは一時的にですわ。この国は私の聖女の力だけに頼っていては、いつか回っていかなくなる」

「そして、例え、私がこの聖女の力を上手く使えたとしても、【私はこの力を求めない】」




「・・・・それはどうして?」




「私がこの国のためにした選択が、本当に正解かなど分かりませんもの」

「私が国のために考えた願いが、間違っているかもしれない。私の願いが正しいかは誰にも分からない」

「願いに正解はありませんわ。だからこそ、叶えるのは自分の力でありたい」




女神はただ静かに私の話を聞いていた。

そして、最後に一言だけ聞いた。