「いい子ぶってるつもりなの?余計、腹立つんだけど」


リエナ様がそう言い放つ。

私は、リエナ様に一歩だけ近づく。



「甘えないでくださいませ。腹が立たないはずなどありませんわ・・・・!」

「それでも、私はリエナ様のことをまだよく知らない。何故、リエナ様が私を殺したいほど憎んでいるのかも」

「どうか教えて下さいませ。貴方は何がそんなにも憎いのですか?」




「うるさい・・・・!うるさい・・・・!」




そう叫んだ後、リエナ様はその場に崩れ落ちる。

そして、女神に与えられた能力を震えた声で述べた。

その後、泣き叫ぶように続ける。




「苦しい・・・・!ただ、幸せになりたかっただけなのに、全然満たされない!全然足りない!」

「あんたと私の何が違うというの!?何故、あんただけ優遇されるの!?私はこんなにも苦しいのに!」




リエナ様は苦しそうに私を睨《にら》みつける。