「もうひとつ、縁ができそうです」
「まさか……」

一番に反応したのは菊乃だった。
お茶を用意してきた菊乃がその場で目を輝かせ、頬を紅潮させる。

切神はキョトンとした表情で薫子を見つめた。
薫子はクスッと微笑むと「赤ちゃんができたようです」と、報告したのだった。