菜園で収穫しながらも話題は常にあの兄弟にあった。
「わからないわ。あの子たちのことを私はなにも知らないの」
薫子が悲しげに目を伏せる。
最初にであったときももう少ししっかり話を聞いておけばよかった。
そんな状況ではなかったとわかっているけれど、後悔せずにはいられない。
もしも両親が健在であれば、探すこともできたかもしれないのに。
薫子は悔しく感じながら緑の果物をもぎ取った。
これは切神がくれた種を育てたもので、自分がそのとき食べたいを思った味になってくれる果物だ。
あの兄弟にも食べさせてあげたいと考えたのだ。
晩ごはんに使う分だけ作物を収穫してふたりは屋敷の中へと戻った。
もう外が暗くなり始めているので、どこからともなく切神が出した火が飛んできて薫子の肩に乗った。
「いつもありがとう」
火へ向けてお礼を言うと、火は嬉しそうにクルリと回ってみせた。
「わからないわ。あの子たちのことを私はなにも知らないの」
薫子が悲しげに目を伏せる。
最初にであったときももう少ししっかり話を聞いておけばよかった。
そんな状況ではなかったとわかっているけれど、後悔せずにはいられない。
もしも両親が健在であれば、探すこともできたかもしれないのに。
薫子は悔しく感じながら緑の果物をもぎ取った。
これは切神がくれた種を育てたもので、自分がそのとき食べたいを思った味になってくれる果物だ。
あの兄弟にも食べさせてあげたいと考えたのだ。
晩ごはんに使う分だけ作物を収穫してふたりは屋敷の中へと戻った。
もう外が暗くなり始めているので、どこからともなく切神が出した火が飛んできて薫子の肩に乗った。
「いつもありがとう」
火へ向けてお礼を言うと、火は嬉しそうにクルリと回ってみせた。



