「分かったから、そんな泣きそうな顔をするな。本当に僕なんかでいいの?」
「遊雅様が、本気になれと仰ったのではありませんか…」
「はぁ…冗談だって言ったのに、お前は真に受けて。恋を知ってかわいくなるとか、女の子にしかできないメイクまでしてさ…」
「メイクなど、したことはございませんが…?」
「してるんだよ、お前は。日に日にかわいくなってる」
キュン、と胸が鳴き声をあげる。
遊雅様の“かわいい”は、軽い言葉とはいえ…。
ときめく胸に自身の変化を実感していると、ポンポンと、背中を叩かれた。
「女の子の本気が分からない僕じゃない。どうせ三男だから背負う立場もないし…僕も、覚悟を決める」
「…覚悟を決めなければ、私を受け入れられないのですか?」
「…本当、感情豊かになったよ、お前は。年下なんてタイプじゃなかったはずなんだけどな…」



