そして一週間がたち、特に事件は起こらず契約発表当日の金曜日。
今日は柊さんと杏くんも契約発表パーティーに出席するから、お昼で早退して準備のために一度屋敷に帰る予定だ。
だから四時限目が終わったと同時に私は帰る準備を始める。
スマホで柊さんが学園にいることをちゃんと確認しつつ、教科書などをカバンにつめ込んでいった。
でもそんな私に香澄ちゃんが声を掛けてくる。
「ねえ、望乃ちゃん。急いでいるところ悪いんだけれど、ちょっと話があるんだ」
「え? えっと、今じゃなきゃダメ?」
今日は四時限目が終わったらすぐに帰ると話してあった。
なのに、どうして今話しかけて来たんだろう?
「今じゃなきゃダメ! だって、望乃ちゃん護衛の任務終わったらこの学園に来なくなるんでしょう!?」
「っ!」
そうだ、一か月で私はいなくなるってことを香澄ちゃんに伝えておくのを忘れていた。
「今朝教えてもらったの。ねえ、本当なの? だとしたらどうして言ってくれなかったの? 私たち、友達じゃないの?」
誰に教えてもらったんだろうって疑問はあったけれど、悪いのはちゃんと話さなかった私だ。
だから素直に謝罪した。
「ごめんね、だまってたとかじゃないの。言いそびれちゃって……でもまだ学園には来るから。月曜日は絶対に来るから、話はそのときにしよう?」
元々護衛の任務は四月いっぱいの予定だから、契約発表が終わっても数日は続く。
だからまだちゃんと話す時間はあるはずなんだ。
今日は柊さんと杏くんも契約発表パーティーに出席するから、お昼で早退して準備のために一度屋敷に帰る予定だ。
だから四時限目が終わったと同時に私は帰る準備を始める。
スマホで柊さんが学園にいることをちゃんと確認しつつ、教科書などをカバンにつめ込んでいった。
でもそんな私に香澄ちゃんが声を掛けてくる。
「ねえ、望乃ちゃん。急いでいるところ悪いんだけれど、ちょっと話があるんだ」
「え? えっと、今じゃなきゃダメ?」
今日は四時限目が終わったらすぐに帰ると話してあった。
なのに、どうして今話しかけて来たんだろう?
「今じゃなきゃダメ! だって、望乃ちゃん護衛の任務終わったらこの学園に来なくなるんでしょう!?」
「っ!」
そうだ、一か月で私はいなくなるってことを香澄ちゃんに伝えておくのを忘れていた。
「今朝教えてもらったの。ねえ、本当なの? だとしたらどうして言ってくれなかったの? 私たち、友達じゃないの?」
誰に教えてもらったんだろうって疑問はあったけれど、悪いのはちゃんと話さなかった私だ。
だから素直に謝罪した。
「ごめんね、だまってたとかじゃないの。言いそびれちゃって……でもまだ学園には来るから。月曜日は絶対に来るから、話はそのときにしよう?」
元々護衛の任務は四月いっぱいの予定だから、契約発表が終わっても数日は続く。
だからまだちゃんと話す時間はあるはずなんだ。



