最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!

「さ、そろそろいい時間だし帰って少しゆっくりしようか」
「えーもっとあそびたいー!」

 お昼寝をして元気になった紫苑くんは、柊さんの言葉に不満を叫ぶ。
 でも柊さんと杏くんは疲れたのか「ごめん」とあやまりながらなだめようとしていた。

 でも今日は兄二人の買い物につき合っただけの状態な紫苑くん。
 遊びたいって思うのも当然だよね。
 そんな紫苑くんを見かねた玲奈さんがある提案(ていあん)をした。

「この近くにボールプールなどがあるキッズパークが入ったショッピングセンターがあるんです。そこで少しでも遊べば満足すると思うんですけど」

 どうでしょう? と聞かれた柊さんと杏くんは、顔を見合わせて仕方ないなぁと困り笑顔。
 結局のところ、みんな紫苑くんには甘いんだよね。

「じゃあ、ちょっとだけだぞ?」

 杏くんがそう言い聞かせると、とたんに満面の笑みになる紫苑くん。

「うん! じゃあいこー!」

 元気よくこぶしを上げる紫苑くんに、私たちはみんなで笑ったのだった。