「それに、たとえ仕事が関係なくても同じです。悪いのは柊さんの気持ちも考えず勝手な判断で行動した彼女たちで、柊さんに悪いところなんてないんですよ?」
「っ!」
「だから、『僕のせい』なんて言わないでください」
笑顔で、自分を責めないで欲しいって伝えた。
人気のある柊さんは、もしかしたら今みたいなことを何度も経験してきたのかもしれない。
だから、外では当たりさわりのないような王子様の仮面をかぶっているんじゃないかな?
その反動で家では普通に笑うことすら疲れちゃってたんじゃないかなって思った。
杏くんはリラックスしてるんだって言ってたけれど、やっぱりちょっと違うと思うから。
あの感情が顔に出ない感じは、疲れているからっていう方が当てはまっている気がするんだ。
まあ、これは私の個人的な考えでしかないけどね。
「……望乃さんは、本当に面白い子だね」
「は? 面白い?」
それはどういう評価なんだろう?
良い方にも悪い方にも取れるから微妙だと思って眉を寄せると、柊さんは優しい笑みを浮かべた。
「っ!」
ふわりと甘く優しいほほ笑み。
学園で見せる貼りつけたような王子様スマイルじゃなくて、最近見せてくれるようになった気安い感じの笑いでもない。
柊さんの血の味のように、甘くとろけるようなほほ笑みだった。
「っ!」
「だから、『僕のせい』なんて言わないでください」
笑顔で、自分を責めないで欲しいって伝えた。
人気のある柊さんは、もしかしたら今みたいなことを何度も経験してきたのかもしれない。
だから、外では当たりさわりのないような王子様の仮面をかぶっているんじゃないかな?
その反動で家では普通に笑うことすら疲れちゃってたんじゃないかなって思った。
杏くんはリラックスしてるんだって言ってたけれど、やっぱりちょっと違うと思うから。
あの感情が顔に出ない感じは、疲れているからっていう方が当てはまっている気がするんだ。
まあ、これは私の個人的な考えでしかないけどね。
「……望乃さんは、本当に面白い子だね」
「は? 面白い?」
それはどういう評価なんだろう?
良い方にも悪い方にも取れるから微妙だと思って眉を寄せると、柊さんは優しい笑みを浮かべた。
「っ!」
ふわりと甘く優しいほほ笑み。
学園で見せる貼りつけたような王子様スマイルじゃなくて、最近見せてくれるようになった気安い感じの笑いでもない。
柊さんの血の味のように、甘くとろけるようなほほ笑みだった。



