アルト様との賭けが終わり、私はある問題を考え始めていた。

アルト様は私に「君を殺したのは、俺だ」と仰った。

しかし、言葉の真偽が分からない。

つまり、まだ私は「アルト・レクシア」という人物を知らなすぎる。

彼が誰かの生まれ変わりであっても、今のアルト様を知ることは大切だろう。

そう考えた私は、アルト様の実家である隣国のレクシア公爵家に招待して欲しいと、アルト様に願い出た。