私はアルト様の目をじっと見つめた。


「何を企んでいますの?」


「何も企んでなどいないさ。ただ君を愛しているだけだよ?」


「私を殺したと仰る人間の言葉を信じろ、と?」


「では、こうしようか」


その仰ったアルト様は、私に強引に口づけをした。


「何をするのですか!」


アルト様を突き飛ばした私の手を、彼は掴む。


「リーネ、君は何も考えず私に愛されていればいい」