「お姉様、今日は沢山お姉様と話が出来て嬉しかったですわ」
「しかし、私、まだまだ話し足りないですわ。・・・だって、10年も会えなかったんですもの」
「・・・だから、いつでもお待ちしていますわ」
二人は、どれほどの思いをしたのだろう。
もっと聞きたいことも、話したいことも、疑問もあったはずだ。
しかし、ただただ私を思いやってくれた。
本当は謝りたかった。
毒などに負けて、二人を置いて亡くなったことを。
しかし優しい二人に言える言葉など、きっと謝罪ではないだろう。
「リリ、お母様。本当にありがとう。・・・・私、二人が大好きですわ!」
そう述べた私はきっと心から笑えていた。



