毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される

仕事をしない父に変わり、お母様が当主の仕事を手伝っているのだろう。

「構いませんわ。ローリエ様を呼んで下さいますか?」

私がそう告げると、侍女はほっとした顔をして、すぐに母を呼びに行った。


数分後、客間のドアがノックされ、一人の女性が客間に入ると私に深く礼をした。


「リーネット・アステリア様。この度の当主の不在を心よりお詫び申し上げますわ」


ローリエ様・・・いや、自分の母の顔を久しぶりに見た瞬間であった。

10年経っていても、お母様の面影はしっかりと残っていた。


涙が溢れそうだった。


なんとか涙を堪え、私は挨拶を返す。