「ねぇ、俺に君への贖罪《しょくざい》をさせてよ。リーネ・・・いや、今はリーネット嬢かな」

「俺と結婚してくれたら、必ず君を幸せにすることを誓うよ」



理解が追いつかなかった。

頭を整理する時間が足りない。


「そろそろ授業が始まる時間だね。教室に戻ろうか」


アルト様は美しい凛とした微笑みを私に向けて、去っていく。


ここから私のリーネット・アステリアとしての生活は大きく動き始める。