しばらく一人で過ごしていると、コンコンと扉がノックされる。

もう急いでベッドに隠れて、カーテンを閉めたりなんかしない。

扉が開いて、夏目くんが入ってくる。

私は、夏目くんを窓の近くまで呼ぶ。


「ねぇ、夏目くん。私、明日、教室に行くね」


夏目くんは何も言わなかった。

でも、ただただ嬉しそうに私の顔を見つめていた。