「でも、今、由葉が前を向き始めてるときに邪魔は絶対にしたくないんだ。だから、いつか俺の話を聞いて」

それだけ言うと、夏目くんは保健室を出て行った。

文化祭の目の前に迫り、校内の熱気も上がっている。


私には関係ないと思っていた文化祭が、もうすぐ始まる。