夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?

「怖がりの自分が嫌い・・・!大っ嫌い・・・!」

泣きながらそう言う私に、夏目くんは笑った。


「菊野のどこが怖がりなの?」


「え・・・?」


「俺だって出来るなら人に嫌われたくないよ。みんなそうだよ。だから、菊野も普通。でも、「嫌われる」ことを恐れて、世界を楽しめないのは損じゃない?・・・なんて、格好つけすぎかな?」


夏目くんが恥ずかしそうに笑う。