「先生!世界は良い人ばかりじゃないんです!怖い人だって沢山いるんですよ!そんな世界で教室に入れると思いますか!?」

「そうだった。菊野は豆腐メンタルポジティブだった・・・」

「先生、変なあだ名付けないで!?」

森崎先生とそんな会話をしていると、保健室に入ってくる一人の男子生徒の気配がした。

私はパッと動いて、ベッドの周りのカーテンを閉めて、ベッドに横になり布団を頭まで被る。

私のそんな様子を見て、森崎先生は悲しそうな顔をした。

森崎先生は優しくて、面倒見が良くて、きっと私が教室に行けるようになって欲しいと思っている。

だから、人を怖がる私が少しでも大丈夫になることも願ってるんだ。