「綺麗……っ、」



私はその絵に見とれていた。



「しつこかったからしょうがなくな」



はぁ、とため息を一緒に零された言葉に強気に言い返す。



「しつこくなかったでしょ全然!」

「いや結構しつこかった。割と」

「まっさか~!しつこくないよ」

「自覚ねーのか、やべーコイツ」







「ねぇっ、鹿野くん!」

「どうした」

「もっと絵、見せてよ!」