それから、学校のある日を迎える。


なんと付き合ってからの学校生活初日、朔くんがどうしてもといい手を繋いで登校することになってしまったのだ。

少し、恥ずかしいけれど……朔くんのお願いなら、仕方がない、よねっ……。



顔が熱くなる中、朔くんの大きな手に自分の手を重ねる。


校庭に出て、校舎に向かっているところ、男女共々から視線を感じる。


や、やっぱり朔くんと私なんか釣り合わないかな……?

ドキドキしながら朔くんの方を見つめると、いつもの冷たい顔に戻っていた。


だけど、私が見つめているのに気がついた瞬間、にっこにこでこっちを見てくれたのだ。


そんな姿に胸がきゅんとつい高鳴ってしまった。