──そして、大聖堂での出来事から数日後のこと。

「お、おじさまぁ~……聞いて下さいますかぁ……。この時しかないと思って……卒業パーティーで先輩に告白したのですけど……。うぅ、振られてしまいましたぁー……」

 アルトナーの屋敷にて。
 恒例となったお茶会で、「ふぇえーん」とマルガレタの泣き声が響き渡る。

 アルトナーは少し驚き、苦笑しつつも、「おぉ……それは頑張ったね」と彼女にねぎらいの言葉をかけた。