まあ、それは置いておくとしても。そのお誘いは本当に嬉しいものでした。
 私は二つ返事でOKして、次のお休みが来るまでに、ウキウキの気分でお仕事に取り組むことができました。

 もちろん観劇の当日も、とても楽しくて、素敵な時間で。
 見終わった後は二人でお食事に行って、劇の感想をお互いに述べ合ったり。
 夜景が見える小高い丘まで二人で歩いて、星空と街の灯を見ながら、ちょっといい雰囲気になっちゃったりして。

 それで、あの……風が強くなってきた時に、彼が着ていたコートをかけてくれて。
 それでもまだちょっと寒いから、ふたりの身体を寄り添わせて、私が彼の腕にぎゅっとつかまったりして。

 その後は……………す、すみませんっ、これ以上はちょっと控えさせてくださいっ。

 べ、別にそんなやましいことはしてませんよ! でも、あの、自分でいうのもなんですけど、だんだんそういう雰囲気になってきたので、自然とふたりの唇がキsやっぱり駄目ですっ!



 …
 ……
 ………そんな感じで、私たちは正式にお付き合いすることになりました。