その時だった。

私が空を見上げた瞬間、視界に光るものが映った。



「あっ、まって!!流れ星ある!!」

「え、まじ!?どれどれ!?」

「あ、ほんとだ、ある!双葉お手柄じゃん!」



私たちは奇跡的に流れ星を見ることができたようだ。

つい最近まで、私は自分の存在する意味もわからずただがむしゃらに生きてきたけど、和輝くんと出会って、喜春くんも加わって3人でいるようになってからいろいろなことが変わった気がする。

これが何を指しているのかは私にはわからないけど、ただ1つわかるのは、間違いなく今私は幸せだということ。



「私ね、2人とずっと一緒にいられたらいいなって思ってるの。2人とも、私と出会ってくれてありがとう」

「ん?急にどしたの先輩?」

「ううん、ちょっと思っただけ!」

「こちらこそだよー、俺も双葉と出会えてよかったまじで!」


この先には明るい未来しか見えない気がして、私もどうしようもない衝動に駆られていた。

3人で過ごす日々は、この星空のように輝いていくと確信した夜だった。