和輝くんだって私のために無理してくれていたんだ。私が無理してでも和輝くんを助けなきゃ。
喜春くんには申し訳ないけど、今日だけはいくら喜春くんでも私は逆らう。
「和輝くん、吸っていいよ、てか吸って!」
「え、でも……」
じゃないと和輝くんの命が危ういから。
私は血を吸われたからって死ぬわけじゃないし、それが和輝くんのためになるのなら全く問題ない。
私のその心が伝わったのか、和輝くんは申し訳なさそうに私に近寄ってきた。
「ごめん、先輩」
そして首元に刺さった牙。
なんだかんだ血を吸われるのはこれで三回目だ。それに、今回は明らかに前よりたくさん血を吸われている感じがする。
身体もどんどん火照ってきて、私まで息が荒くなっていく。
なんとも言い表せない痛みと快感が私を襲ってきて、もう何も考えられなくなる。
なに、これ……今までとは全然違う……。



